将来用の配管について
こんにちは。
病院クリニック設計.comは地元愛媛県・香川県で病院やクリニックなどの施設の
新築や建て替え、改修、耐震補強等の設計業務を行っている建築設計事務所です。
今回は、将来用の配管についてご紹介いたします。
将来用配管とは、今は使わないけれど将来必要になるかもしれない設備のために、あらかじめ配管だけを通しておく考え方です。
このときに使われるのが「空配管(からはいかん)」です。空配管とは、中身が入っていない配管のことで、将来その中に酸素や吸引などの配管を通せるようにしておきます。
病院やクリニックでは、開業当初と数年後で必要な設備が変わることがよくあります。そのため、将来用配管は新築だけでなく、改修を見据えた設計でも重要なポイントになります。
リハビリ室は、患者さんの状態や診療内容の変化によって設備が追加されやすい場所です。
例えば、当初は一般的な運動療法が中心でも、将来的に酸素吸引が必要な患者さんが増える可能性があります。
しかし、後から酸素吸引の配管を新しく通そうとすると、壁や天井を壊す工事が必要になることがあります。
そうなると、工事費用が高くなったり、工事期間中に診療へ影響が出たりすることも少なくありません。
今回のお客様からは、
「将来リハビリ室に酸素吸引を取り付けられるようにしたい」というご要望をいただきました。
現時点では酸素吸引は必要ありません。ただし、将来必要になった場合に、できるだけ簡単に取り付けられるようにしたいという背景がありました。
そこで私たちがご提案したのが、建設時に将来用配管として空配管を仕込んでおくという方法です。
建物を建てる段階で、将来酸素吸引を設置する可能性がある位置まで配管ルートを確保しておきます。 この方法であれば、将来必要になった際に、既存の配管を活かして設備を追加できます。壁や天井を大きく壊す必要がなく、工事も最小限で済みます。
将来用配管を計画しておく最大のメリットは、改修がとてもやりやすくなることです。
具体的には、次のような利点があります。
・改修工事の費用を抑えやすい
・工事期間が短くなる可能性が高い
・診療を止めずに工事できる場合がある
・建物の使い方に柔軟性が生まれる
特に病院やクリニックでは、診療を止めずに対応できるかどうかは大きなポイントになります。 将来の変化を見据えた設計内容をご説明したことで、安心してご判断いただけたと感じています。設計段階でしっかり相談することで、将来の不安を減らすことができます。
将来用配管は、「今は不要」でも「将来の安心」のためにとても有効な考え方です。
建設時に空配管を仕込んでおくことで、改修のしやすさや費用面で大きな差が出ます。病院やクリニックの設計では、将来を見据えた計画が重要です。
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