心療内科クリニックの建築設計ポイント

• POINT01

  クリニック設計時の確認事項

  心療内科クリニックの設計に入る前に必ず下記について確認させていただきます。
  【確認事項】
  ・電子カルテになっているか（電子カルテ導入で予約制を実現すると、広さを抑えることが可能）
  ・院外処方、院内処方どちらか？（院内は薬局を設ける必要がある）
  ・新規開業の場合はどのような診療・診察をするのか
  ・職員数の確認
  
  上記4点で規模がおおよそ決まり、計画段階に入ります。

  

• POINT02

  立地について

  心療内科に通われている方は、「知り合いに知られたくない、見られたくない」と考えるケースも多くあります。そのため、住宅地にあると、人の目が気になってしまいます。理想的な立地としては、アクセスのよい駅やバス停から近く、駅から徒歩5分程度離れた場所がおすすめです。 1〜2分という立地だと、人通りが多すぎる可能性があるため、立地にも注意して土地選定を行いましょう。

  

• POINT03

  レイアウト・内装について

  基本的に心療内科では診療機器をほとんど必要としないため、その他科目よりもスペースが狭くても問題ありません。しかし、受け入れる人数や診療内容、方針によってはスペースをさらに広げる必要があるため、事前に必要面積をしっかり確認しておきましょう。
  
  心療内科は、精神的な不安を抱えた方が訪れる病院のため、プライバシーの保護については厳重に行わなければなりません。レイアウトによるプライバシー保護はもちろん、間仕切りの壁を防音性能の高い素材にしたり、扉の開閉についても配慮したタイプにしたりすることをおすすめします。 また、待合室を広く設計することで、患者同士のプライベートを保つことが可能になります。
  
  心療内科を訪れる患者がリラックスして診察が受けられるように、内装も落ち着いたものにすることが大切です。あまり無機質な素材にならないように心がけ、無垢材や柔らかな素材を取り入れ温かい空間をつくりましょう。
  
  照明の光や陽の光などは、照明の設置方法や採光方法によって調整できます。光の取り入れ方や間接照明の設置などで落ち着いた空間を演出することも可能です。内装は施主様の理念や考え方に適した空間をつくりましょう。